社会福祉法人敬寿会

 

 

 
 
 


(月刊「老施協」2007年1月発行号より抜粋)

ノロウイルスとは
直径が25〜35nm(1nmは1/10億m)という電子顕微鏡でしか見えない極小さな球形ウイルスで、1972年に胃腸炎集団発生の患者から発見されました。
わが国では、主に1〜3月の冬期に、生牡蠣による食中毒として頻発します。
老人施設では、ほぼ全員が感染し職員も7割近くが感染したという例もあります。
 

感染経路

  1. 牡蠣等の二枚貝の中にこのウイルスが蓄積されていて、それを生、又は不十分な加熱調理で人が食べると、人の胃腸内で増殖し発生します。原因食材が特定できない場合もあります。
  2. 感染した人が調理すると手指を介して、食品を汚染する場合もあります。
  3. その他、人と人との直接接触によって感染する場合や、嘔吐物・排泄物も汚染源となります。

症 状

症状の持続は1〜3日と短いですが、激しい嘔吐が特徴で、加えて下痢、発熱などがみられます。(個人差もあります)
普通は食べてから24〜48時間後に、これらの症状が出てきます。後遺症は残りません。まれに、1日に20回以上の下痢症を呈し脱水症状になることもあります。この場合は、入院と点滴などの特別な処置が必要となる場合があります。
症状がおさまっても、2〜3週間は、排便の中にウイルスが見つかることがありますので、油断は禁物です。自覚症状がないままウイルスを所有し、排泄している場合もあります。

予防法

症状は短期間(1〜3日)で治りますが、ウイルスの排泄は2週間ほど続くことがありますので、調理に当たっては徹底した手洗い等、下記の予防法が重要です。

1.食材の加熱処理
2.手洗いの励行
3.食材を調理した器具の洗浄・消毒
4.直接汚物に触らない

このウイルスは「次亜鉛素酸ナトリウム」消毒が効果的
ウエルパス(塩化ベンザルコニウム)等の消毒薬は効果がありません。

検査法

患者の糞便を処理して直接、電子顕微鏡で観察する方法や、糞便からSRSV遺伝子を取り出して増幅したものを観察してSRSVの存在を確認する方法などが用いられます。(検査は、基本は便で嘔吐物も可能)

 
 

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